映画「アバター」考察
先週映画「アバター」を見た。考察ってほどのもんじゃないんだけど、忘れないうちに感想書いとこ。
過去のSF映画や日本のアニメやオンラインゲームの世界観や物語設定を「おいしいトコ取り」した上で、最新の3D・VFX技術を駆使して驚くほど美しく壮大な映像とともに、2時間時間枠をフルに使ってストーリーをテンポ良く走らせ、破綻することなく絶妙に着地できていることが単純にスゴイと思った。まさにSFファンタジー映画の「全部入り」「店主盛り」という映画。
スターウォーズ(というよりエンドア?)や宮崎アニメ(ナウシカとかラピュタとか、もののけとか)やエヴァンゲリオン、そしてFFXIのキーとなる要素が絶妙に組み合わさって、お互い喧嘩せずに収まってる。現実世界では見ることのできない風景や生物として生活がリアルで圧倒的な表現で迫ってくる。
一方ストーリーは、星や動植物と共生する原住種族ナヴィと鉱物資源を狙う侵略者たる地球人との抗争劇。主人公は戦争で下半身不随となった元海兵隊員のジェイク。ナヴィに模した人工の肉体を遠隔操作できる「アバター」システムによってナヴィの社会へ潜入するが、ナヴィの原始的でありながら、自然や動植物と深く繋がる生き方に次第に共感を深めていく。やがて軍部の先制攻撃を切っ掛けに侵略戦争が勃発、ジェイクは人類とナヴィとの狭間で大きな判断を迫られることに・・みたいな内容。
よくあるストーリーとも言えないことはないが、神経接続で肉体を遠隔操作するという「アバターシステム」の存在が、多少深みを与えることに成功しているかとも思う。ネトゲにハマってゲームと現実の境目がなくなり廃人となるかのごとく、ジェイクも人間であることにリアリティを失い、ナヴィとしての生活に傾倒してしまう。
まぁ、そんな感じで非常に楽しめたので、もう一度iMAXシアターにでも見に行ってみようかと思う。
ちなみに・・・「全然面白くなかったー」「ガン寝したー」なんていう人がいるのも事実。
そういう人の話を聞くと、理由はだいたいこんな感じ。
- 物語設定に違和感がありすぎて入り込む気にならなかった
- ストーリーやメッセージがチープで鼻につく
- 正月で酒飲んで見に行ったのであまり覚えてない
映像のすごさは誰しも認めてるところみたいね。
まぁ、アニメ・ゲームカルチャーの文脈がある程度身についていて、設定を素直に飲み込んで仮想現実を楽しめる人にはお勧めだけど、ファンタジーが駄目なリアリストさんや、アニメ・ゲームカルチャー拒絶感のある人、全ての映画に深いテーマやメッセージ性を求めるような人は楽しめない可能性もあり、と。そんなとこかな。

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